部門委員会の概要

部門委員会について

本部門委員会は1998年10月に発足し、大学、企業、公立研究所から 多くの研究者が集まり半導体エレクトロニクス研究に関する活動を行っています。 目的としては、半導体エレクトロニクスに関する研究を通じて学術的交流・人的交流を促進し、 本分野の発展を図ることにあります。

福祉、高齢化、環境における様々な問題点を克服し、 今後とも社会が発展していくためには高度情報化の実現が是非とも必要です。 これらの高度情報化をハードウェアサイドから担うのが、 大容量の情報を高速かつ簡便に処理できる電子機器・素子技術の発展です。 これらの電子機器・素子はシリコン、ガリウム砒素など、 多様な半導体のもつエレクトロニクスの発展によってより高性能化してきており、 今後も更なる発展が期待されています。 このなかで、半導体、金属、超伝導体、誘電体、磁性体などの電子材料の 作製・加工・物性解析の研究が重要な役割を果たしているのはいうまでもありません。

このような半導体エレクトロニクス分野の材料に関する研究について、 さまざまな学会での報告・討論がなされています。 その中で本委員会では、幅広い材料に対する総合的な観点から自由な雰囲気で 話し合える機会を与えてきました。 とくに、バイオテクノロジーやナノテクノロジーの講演会と共催して新しい分野への 取り組みを進めるような企画にも力を入れてきました。 しかしながら、時代の流れがあわただしくなり、情報発信の源が各所にある現状から、 委員会および研究会への参加者数が減少する傾向のあることも事実です。 そこで平成17年度より、今後の材料学会における本委員会の特徴を際立たせ、 活性化を図るための施策の一つとして、大学院生が参加しやすい形での研究会を企画し、 大学院生に対して発表・参加を強く呼びかけています。 大学院生は、実際上大学の研究室における研究成果の中核を担っていますが、 自分たちの専門以外のことになると思いのほか知らない。 また学会に参加しても自分たちの専門分野のセッションにのみ出席し、 専門外である材料についての発表には参加しない (というより、大きな学会では専門以外の分野に出席する時間的余裕がない) という傾向があるように思われます。 そこで、大学と専門の枠を越えて交流することで、 人的かつ知的な融合を深めることができると考えます。

また一般の研究者、技術者にとっても、このクラスの学生の講演は学術的に 最先端であるとともに、研究に深く従事していることからより内容に密接しており、 詳細かつ技術的な知識を得ることができます。 他方大学院生にとっては、多くの研究者の意見を聞くことで自己の研究の意義を再認識し、 論文の完成に向けての大きな指針を得ることができます。 わたしたちの取り組みに向けたご示唆、ご助言、ご協力をよろしくお願いいたします。

(記述:藤田静雄(京都大学))

部門委員会の歴史

本部門委員会の歴史は、1960年代前半に設立された「半導体物性等研究会」 に遡ります。この研究会は、当時に半導体の先駆け的な研究を開始された大阪 大学の 山口次郎教授 が、この分野の飛躍的な研究の進展を期して、研究者の 最新の研究成果の発表・討論と情報交換を目的に設立されたものであります。 1960年代というと半導体の黎明期にあり、研究者人口も少ない時代でしたので、 手探りの議論が熱心に繰り広げられたものと推察されます。この研究会はその 後30年以上にわたり、関西を中心に1年に数度開催され、半導体技術の飛躍的な 進展と時を合わせて、先進的な研究推進の原動力になりました。あわせて、こ の分野で活躍する多くの人材育成につながりました。

しかし1997年1月に山口次郎教授(当時大阪大学名誉教授、摂南大学名誉教授)が ご逝去され、この「半導体物性等研究会」は支えを失ってしまいました。しか し、この研究会が果たしてきた先駆的な活動の歴史を留め、またさらに一歩進 んだ活動につながることを期し、山口次郎教授の直接的なご指導を受けた大阪 大学の奥山雅則教授が中心となり、1998年10月にこの「半導体物性等研究会」 の伝統を引き継ぐ形で、本部門委員会を設立されました。

以来、本分門委員会は10年以上の歴史を有するに至りました。折しも、半導 体技術の急速な発展が、先端的研究成果の発表と討論の場として応用物理学会 の役割を大きくしました。その中で、手作りで行われてきた本分門委員会の活 動は、応用物理学会のような大きな組織的な活動の影に追いやられるような形 で、どうしても縮小せざるを得なくなってしまいました。

しかしながら、本部門委員会は長い歴史に支えられたものであり、多くの著 名な方々のお心意気の宿るところでもあります。このことに鑑み、応用物理学 会とは異なった形でこの分野の学術進展に寄与して行きたいと、今では考えて おります。その一つが、将来に向けた人材の育成を重視するということです。 若い人材の成長を優しく、同時に厳しく支えるという役割を一つのミッション ととらえ、学生・若手研究者の研究発表を奨励して、それに対して先輩の立場 の研究者が有益な示唆を与えてゆくことを大きな意義ととらえています。幸い、 「半導体物性等研究会」にご参加いただいた多数の著名な研究者が多数居られ ます。このような方々に、本部門委員会の活動へのご理解をいただき、研究会 にご参加いただいて厳しいご意見をいただくことを通じて、若い人材の成長を 支えていただくに至っております。

(記述:藤田静雄(京都大学))

研究会委員

委員長

喜多 隆(神戸大学)

ホームページに関するお問い合わせ

宇野 和行(和歌山大学)email: kuno [a_t] sys.wakayama-u.ac.jp

これまでの委員長

  • 令和4年度~令和5年度 :喜多隆(神戸大学)
  • 令和2年度~令和3年度 :吉本昌広(京都工芸繊維大学)
  • 平成30年度~令和元年度:田中一郎(和歌山大学)
  • 平成28年度~平成29年度: 矢野満明(大阪工業大学)
  • 平成26年度~平成27年度: 藤原康文(大阪大学)
  • ~平成25年度: 藤田静雄(京都大学)
日本材料学会半導体エレクトロニクス部門委員会